陽明庵 はりお灸

鍼灸治療について

陽明庵は脳血管障害などで外出が困難な方の生活療養の場にお伺いして治療を行います。
醒脳開竅法と頭皮鍼を組み合わせ全身治療を提供しています。

鍼灸治療について

陽明庵は脳血管障害などで外出が困難な方の
生活療養の場にお伺いして治療を行います。
醒脳開竅法と頭皮鍼を組み合わせて
全身治療を提供しています。

鍼治療について

人間の本来持つ自然治癒力、免疫力を高める治療

人間の本来持つ自然治癒力
免疫力を高める治療

東洋医学では私たちの体は「気」「血」「水」からできており、バランスが崩れると病気になると考えます。

鍼灸とは、血行を促進させ体内のエネルギーである「気」のバランスで整えることで、人間が本来持っている自然治癒力、免疫力を高めるための治療方法です。

太さ0.2㎜~0.35㎜の鍼を使用しております。
個々の疾患や体質、体力により種類は選択致します。 また、すべての鍼は使い捨てですのでご安心ください。

お灸

灸には様々な種類があります。「熱い」と感じるものから「ほんのりと温かい」ものまで、症状に応じて使い分けていきます。
温経散寒(気の通り道である経脈を温め、寒気を散らす)治療などによく使います。施術場所により使用の可否は考慮します。

吸玉

吸い玉も中国伝統療法のひとつで、カップの中を真空状態にして、悪い血を集めようというものです。

この療法は、人体の陰陽のバランス、気血のバランスを整え、体に溜まった寒湿を取り除いて気血の流れをよくします。頭痛やめまい、目の腫れ、咳、腹痛などの病気の治療によく使います。

電気鍼

電気鍼とは
電気鍼は、鍼を体表に刺入した後、微弱な電流を流すことで、経絡や筋肉組織に対して刺激を与えます。

電気鍼の効果
痛みの緩和: 筋肉の緊張を緩和し、痛みを和らげる効果があります。
血流改善: 血液循環を促進し、組織への栄養供給や老廃物の排出を助けます。
神経の活性化: 神経の働きを活性化し、自然治癒力を高めます。

脳血管障害の後遺症治療

脳血管障害とは

脳の血管に障害が起きることで様々な症状が起きている脳疾患を総称して脳血管障害と呼びます。
 一般的には脳卒中と言われることが多いです。

 具体的には、脳の血管が何らかの原因で詰まる、破れるといったことで発症する病気のことを意味し、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血をまとめた呼び名として用いられています。

脳血管障害の後遺症とは

脳血管疾患の後遺症には、手足の麻痺をはじめ、言語障害や視覚障害、感覚障害などさまざまなものがありますが、どのような後遺症が現れるかは、損傷を受けた場所と損傷の程度によります。 後遺症の程度によっては寝たきりになったり、介護が必要になったりすることもあります。

脳血管障害に対しての治療

まず施術を受けられる方の全身状態を診させて頂きます。

日常生活がどのような感じか?
何に苦痛を感じているのか?
今後どのようになりたいのか?

目標等を伺います。
その方の身体のバランス(気血津液)を整えながら、後遺症に対してのアプローチを行います。

醒脳開竅法について

醒脳開竅法は、1972年に天津中医学院第一付属医院(現:天津中医薬大学第一付属医院)院長の石学敏教授(現在は名誉院長)を中心に開発され、主に脳卒中後遺症の治療に応用されています。この治療法は伝統中医理論を基に、現代医学理論・臨床実践を経て確立されたものであり、これにより脳卒中前兆・後遺症・合併症に対する系統的な治法、処方、操作方法が確立しました。

脳卒中の急性期に発生する意識障害と後遺症に対する特殊鍼治療法です。
現代中国では最も有名な脳卒中の鍼灸治療法の一つです。

醒脳開竅法の効果

醒脳開竅法は麻痺の治療だけでなく、痛みの治療、痺れの治療、筋力低下の治療などに応用でき、脳卒中後遺症の治療は神経障害、 高次脳機能障害、感情障害(気分障害)など ほぼすべての症状に効果があります。

特に
・手足の運動障害
・感覚障害
・顔面マヒ
・嚥下障害
・痺れ
・神経痛
などの症状に関しては効果が高いです。

頭皮鍼について

頭鍼療法は【中国の伝統的な刺鍼療法】と、【西洋医学の大脳皮質機能部位に関する理論】を融合した新しい治療法です。
頭皮の特定の部位に刺鍼することによって、対応している体の部分の知覚や運動、言語や情操などの改善や回復を目的とする全く新しい療法です。

鍼灸治療は「免疫力」「自然治癒力」を高める効果がありますが、頭皮鍼によりさらに脳神経細胞が活性化されると、脳内ホルモン(ドーパミン・セロトニン・エンドルフィン・成長ホルモンなど)の正常な分泌を促進させるという効果も期待できます。

頭皮鍼により、体の鍼治療では改善しきれなかった症状の改善や、脳血管障害の後遺症をはじめとする、パーキンソン症候群、舞踏病、こびと症、脳外傷後遺症などの中枢神経系の難病の治療率が大幅に上がったという論文も発表されています。

治療症例

脳梗塞後の後遺症に対する鍼灸治療

80代・女性 左半身麻痺

脳梗塞の後遺症により、左半身に麻痺が残っていました。特に上肢は強いこわばりがあり、常に胸部を圧迫しているような状態。首から肩、腕の内側にかけての張りと痛みも強く、日常生活に大きな支障をきたしていました。

下肢には装具と杖を使用し、ゆっくりとした歩行は可能でしたが、足首はまったく動かず、感覚も鈍く、ピリピリとした痺れがありました。寒い季節には症状が悪化する傾向がありました。

過緊張の緩和と拘縮の予防、そして経絡の流れを整えることを目的に、週1回の鍼灸治療を継続しています。

【現在の状態】

治療の継続により、

  • 首から肩の強張りが和らぎ
  • 腕の内側の突っ張りも解消
  • 肘の可動域が広がり、おへそまで手が届くように
  • 足首も少しずつ動くようになり、装具なしでの歩行も可能に
  • 感覚の鈍麻と痺れも軽減(若干の残存あり)
  • さらに、身体のバランスが整ったことで、夜間の排尿回数も4回から2回に減少しました

鍼灸によって、身体の自然な回復力を引き出すことができた一例です。ご本人の努力も素晴らしく、着実に前進されています。

脳内出血後の後遺症に対する鍼灸治療

70代・女性 右半身麻痺

脳内出血の後遺症により、右半身に麻痺が残存。上肢は肘から曲がった状態で、他者による介助があれば伸ばすことは可能でした。
下肢には、数年前から親指の反り返りが見られ、それに伴い他の足指も浮き上がるように。足裏全体を地面に接地できず、歩行時のバランスにも大きく影響し、痛みも伴っていました。

初診時には、上肢は常に曲がったままの状態で、下肢全体には慢性的な浮腫みがあり、冷えて硬くなっていました。

治療開始2ヶ月は毎週、その後隔週1回の鍼灸治療を行い、

  • 全身の筋緊張を和らげること
  • 下肢の循環不全の改善
  • 親指の痛みと可動の改善

を目的に施術を継続しています


【現在の状態】

  • 肩までしか上がらなかった腕が、鍼後には肘を伸ばし真上まで上げられるように
  • 冷たく硬かったふくらはぎは、柔らかくなり、触れるとふるふると滑らかに動く状態に
  • 反り返っていた親指と足の甲の間にも隙間ができ、足指の可動域が改善傾向
  • 施術後に力を入れる、踏ん張るといった訓練動作を取り入れた結果、動作の正確さと持続時間が徐々に向上
 

鍼灸を通じて身体の内側からの変化を促し、ご本人の努力と合わせて、着実に前進を重ねています。